食堂のDX体験記

高機能なのに無料で使える飲食店向けの順番待ちシステム「Airウェイト」-シンプルで使い易くてオススメ

食堂のDX体験記

親の食堂のDX体験記。親の食堂は普段行列が出来るようなお店ではありませんが、順番待ちのシステムを調べると無料で利用できるサービスがあるのでご紹介します。

親の食堂では座敷を含めると席数に余裕があり、周りに飲食店も多い為、行列ができた記憶はここ数十年はなかったのですが、つい最近、1組並んでくださったお客様がいました。

キャッシュレス決済のPayPayと地方自治体が共同で実施している「あなたのまちを応援プロジェクト」で、30%OFFになる期間で、その日はマスター(父)が10年以上これほど忙しくなったことはないというほど混みあい、次のテーブルセッティングもできずに席を案内できない状態に…。

しばらくして外を見ると、案内できなかったお客様が並んでいてくれていて…気づいていればもっと早く案内で来たなぁと。

順番待ちのシステムがあれば、もっとスムーズに案内できるはずなので、無料で使える順番待ちシステムについて調査しました。

無料の順番待ちのシステムについて

無料の順番待ちのシステムを調べると、「Airウェイト」と「MATENE」というサービスがありました。

MATENEは、事前にQRコード付きの整理券を印刷して並んでいる方に手渡しで配るタイプで、QRコードを読み込むことで現在の順番を確認できるシンプルなシステムです。ただ、複数人で食べに来られた時に1グループの人数を登録する機能がありません。どちらかというと小売店向けの順番待ちのシステムのようです。

一方Airウェイトは、飲食店向けに作りこまれていて、1グループの人数や席のタイプの希望を受け付けることができます。また、お客様の呼び出し方法もウェブ画面、メール、LINEと複数用意されています。順番が近づくとお客様が選んだ方法で連絡が届くので、お店で長時間並ぶことがありませんし、車の中で待っていただくことも可能です。また、有償サービスですが、オンラインでの順番受付や、自動の電話でお客様を呼び出すこともできます。

UIもシンプルで使いやすいので、飲食店の順番待ちシステムは、無料のAirウェイトがおすすめです。

お客様が操作する順番待ち登録画面はとてもシンプル

お客様が受付をする画面はとてもシンプルに作られているので、特に説明をしなくてもお客様自身で受付できるものになっています。

「順番受付する」のボタンをタッチする
人数を入力します。
希望の席を選びます。
QRコード付きの番号表が発見されます。
トップ画面に、今待っている組数が表示されます。
呼び出し時のスマホ画面です。

店舗側の管理画面もいたってシンプル。誰でも操作できます。順番待ちを受け付けてから現在までの待ち時間も表示され、待たせ過ぎの場合にアラートを流す機能もあります。

Airウェイトを使用するための周辺機器について

Airウェイトを使うためにいくつか必要なものがあります。

AirウェイトはiPad専用のアプリなので、受付用に必ず1台iPadが必要です。同じiPadでお客様の呼び出しの操作もできますが、操作中に順番待ちの受付が出来なくなるので、店舗用にもう一台iPadがあると便利です。

また、番号券を発券するためにAirウェイトに対応したプリンターも必要です。いくつか対応するプリンターがありますが、大体定価で6万円程度かかります。中古でよければ1万円台でも見つかります。

編集後記
お祭りにも出店することがあるのですが、出店数の少ないお祭りの場合は、やきそばやお好み焼きなど、食事のメインとなる商品は長い行列が出来ます。予約システムがある屋台は見たことがありませんが、立ちながら長時間待たせるよりは満足度は上がるかなと。そう考えるとプリンタはポータル用のプリンタの方がいいですね。

また、店頭にiPadとプリンタを置くスペースを確保しないといけません。Airウェイト用に作られたiPad盗難防止用の鍵とプリンターのおける台のついたスタンドがあります。こちらの値段は3万円程度です。

まとめ

Airウェイトを利用することで、無料で理想的な順番待ちの仕組みを作ることが出来ました。親の食堂ではかなりの好条件が重ならない限り行列は出来ないかなぁとは思いますが、よく行列のできる飲食店さんにはAirウェイトはおすすめです。