食堂のDX体験記

飲食店の床の拭き掃除を拭き掃除ロボット(ブラーバジェット)に任せてみた

食堂のDX体験記

親の小さな食堂のDX体験記。お客様に心地よく食事をしてもらうために、毎日の掃除は欠かせません。ロボットに任せられる部分は任せて、他の箇所の掃除やサービスを向上。それこそDX。というわけで、床の拭き掃除をロボットに任せてみました。

前回の座敷の掃き掃除をロボット掃除機に任せて、とても掃除が楽になった件に続き、

今回は食堂のホールの床の拭き掃除を、自宅で愛用している拭き掃除ロボットのブラーバジェット250(メーカー:iRobot 型番:Braava jet250)できれい出来るか試してみました。

食堂の床の拭き掃除を拭き掃除ロボットに任せてみた

まず、親の食堂のホールの床は、タイル柄のクッションフロアでタイルの縁がくぼんでいます。そのくぼみが黒くなっていたり、長年の使用でところどころ凹みがあるため、その部分が黒くなっています。親に聞くと黒い部分は油汚れとのこと。

自宅のブラーバジェットが経験したことのない過酷な状況です。まずは試しに一番強力なウェットモードで動かしてみました。

ウェットモードでは全面から水を噴射して水拭きをしてくれます。

ホールの端から端までしっかり拭いてくれて、食べこぼしなどの表面的な汚れは取れるのですが、黒くなっている油汚れは全然落ちませんでした。

ただ、ほったらかしで隅々まで拭いてくれる姿を見て、母親も「使いたい」という気持ちになっていたので、ブラーバジェットで油汚れをきれいにする方法がないか調べました。

ブラーバ専用の洗剤について

まずは安直にブラーバジェットに洗剤を入れてみようと思いgoogleで調べたところ、ブラーバ専用の洗剤「Braava jet床用洗剤」というものが販売されていました。ちなみに、Braava jet床用洗剤の成分はオクタンスルホン酸ナトリウムという弱アルカリ性の界面活性剤(4%)だそうです。

価格は950円前後。普段使いするお掃除用の洗剤としたら割高なので、これに替わる物を探しました。

油汚れは酸性の汚れで、アルカリ性の洗剤が効果的ということで、いままで食堂で使っていた業務用の床向けのアルカリ性洗剤も検討しましたが、濃度の高い状態の洗剤で希釈する手間がかかるのと、泡立つタイプだったのでブラーバジェットには向かないと思い、100均で買えるアルカリ性の洗剤を探しました。

Braava jet床用洗剤に替わる洗剤探し

油汚れにはアルカリ性の洗剤がいいとのことで、100均の商品で調べると、すぐに重曹、セスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水が候補に挙がりました。その中で重曹は水に溶けにくいそうで、ブラーバに入れると噴射口の目詰まりの原因になりそうなため選択肢から外しました。

またアルカリ性の強さは、重曹<セスキ炭酸ソーダ<アルカリ電解水の順で強くなり、洗浄力もアルカリ性の強さに伴い高くなるということなので、今回はアルカリ電解水を購入しました。

さっそくアルカリ電解水をブラーバジェットに入れて期待を込めてスタート!
結果は期待通りにはいかず、水で洗った時よりはすこし油汚れが溶けますが、汚れが広がるだけできれいにはなりませんでした。

(ちなみに、ブラーバの説明書にはアイロボット指定以外の液体を使用すると故障の原因になる旨書いてあるので、指定以外の液体を使用する際は自己責任でお願いします。)

なので頑固な油汚れは、ロボットに任せる前に人力で落とすしかないと…。

頑固な油汚れは人力で!ロボットを人の手でサポート

黒く固まっている油汚れは上から拭いても取れないので、床からはがす作業をしました。
アルカリ電解水を油の塊に吹きかけて、マイナスドライバーで削り取りました。アルカリ電解水をかけて数分放置すると、いままでカチカチだった油汚れがやわらかくなっていて削りやすくなりました。

また、タイル柄のくぼみに入り込んだ黒ずみは、柄の長いドライバーよりもコインの方が削り易かったので、10円玉を使ってスクラッチくじのごとく削り続けました。(アルカリ電解水は肌へのダメージが大きいので手袋は必須です。)

床のこすり洗いにアイリスオーヤマの充電式モップクリーナー「IC-M01-W」

ブラーバジェットの水拭きでは、ホールの油汚れは取れそうになく、普段のこすり洗いが必要だと感じたので、新しいマシンを購入しました。

アイリスオーヤマの充電式モップクリーナー「IC-M01-W」。1分間に820回の高速振動で汚れをこすって落とします。また、手を添えておくだけで勝手に自走してくれるので、力を入れずにこすり洗いが出来る優れものです。

気になる汚れにはアルカリ電解水をかけながら、充電式モップクリーナーをかけていきます。すると見えない汚れが黒い水となって出てきます。やっと拭き掃除できれいになっている感じがしてきました。

最終的に床がアルカリ電解水でビチャビチャになったので、床の乾拭きをブラーバジェットにお願いしました。端から端まで自動で拭いてくれるので、あとはほったらかしで大丈夫です。

まとめ

これまで水を含んだ重たいモップを使って、力を込めてこすり洗いをしていましたが、アイリスオーヤマの充電式モップクリーナーで水拭き掃除して、iRobotのブラーバジェットに乾拭きを任せることで、床の拭き掃除も力仕事ではなくなって、掃除を担当している母親の負担を大きく軽減することが出来ました。