親の食堂のDX体験記。親の食堂では、野菜や魚は主に卸売市場で仕入れています。ブランディングの要素として契約農家からの直接仕入れをアピールしているお店もあるので、近年多く見かけるようになった農家さんや漁師さんから直接購入が出来る産地直送通販サイトについて調べてみました。
親の食堂では、野菜や魚は卸売市場で仕入れをしています。農家から直接仕入れている食材はありません。
最近のグルメ番組でよく耳にする「この野菜は〇〇県の契約農家さんから直接仕入れています。」と聞くと、私自身もやっぱり食べてみたくなるので、全国の農家さんや漁師さんから直接購入が出来る産地直送通販サイトでそれが実現できるのか?マスター(父)に聞いてみました。
産地直送通販サービスについてマスターに聞いてみました
農家や漁師から直接購入が出来る産地直送通販サイトってどう思う?
生産者の顔が見える野菜のやつだろう?「顔が見えるから安心」っていうのは聞くよね。
これ、生産者が直接販売していて、流通業者を飛ばせるから、いいものが安く売っているのかな?ちょっとこのサイト(産地直送通販サイトT)の金額見てみて…
ん?金額は普通だなぁ。限られた情報で、この生産農家さんの商品がいいものかどうかの判断は難しいなぁ。季節は西から東へ変わるから、安くておいしい野菜を出すエリアも変わるからなぁ。
旬のいいものを出荷したいという出荷したいという想いから、
出荷時期が指定されている商品もあるね。
それだったらいいものが届くかもね。
小ロットの商品が多いから、一般家庭向けのサービスなのかな?
ただ実際に味を見てみないといいものかどうかはわからないし、送料がかかる商品の場合割高になりそうだから、うちの食堂の仕入れという観点からだと難しいかなぁ。。。
高いメニューでも喜んでもらえるような、有名シェフのお店とかだったら別だけど。
漁師から直接仕入れが出来るこのサービスはどう?
安いのも、高いのもあるね。魚は獲れた場所で値段が大きく変わるし、食堂で扱っていない魚は相場観がなくてよくわからないなぁ。。高いのはおいしいんだろうけど、お店で大事なのは仕入れ価格を一定以上に上げないことだから。
これらは飲食店よりも、一般の消費者に向けたサービスだね。ブランディングの上手な飲食店であれば上手に使えるのかもしれないけど、、、んだには無理ど(じぶんたちには無理だなぁ。)
ブランディング力のあるお店であれば、産地直送の食材をお店のウリとして扱えるかもしれないけど、そういう売り方をしていない親の食堂のようなお店では扱うのが難しいという感想でした。
産地直送通販サイトのサービス利用料について
産地直送通販サイトは、じっくりと生産者や商品について調べて利用すれば、とてもいいサービスだと思います。また、生産者側にとっても、自分たちで自由に価格を決められる販路を持てるので、とても有益なサービスだと思います。そこで、産地直販サービスの出品者が支払う手数料についても調べてみました。
サービス名 | 販売手数料 | URL |
食べチョク | 商品代金の19.7% | https://www.tabechoku.com/ |
産直アウル | 商品代金の10% | https://owl-food.com/ |
ポケットマルシェ | 商品代金の20% | https://poke-m.com/ |
漁師さん直送市場 | 商品代金の8% | https://umai.fish/ |
八面六臂 | 商品代金の30% | https://hachimenroppi.com/ |
ちなみに、道の駅でも野菜を販売していますが、手数料を調べたところ会場によってまちまちで、登録料を支払う場所や、その他、売り上げの15%程度の手数料を支払うところがありました。
また、実際に農家の方に聞いた話ですが、道の駅の多くは、道の駅の近隣の農家さんがすでに同じ野菜で出店していることが多いので、新規で出店するハードルが高いそうです。
まとめ
産地直送通販サイトを見ると、今の時期(8月)はシャインマスカットや桃を出品している山梨の農家さんが多かったです。エリアで差別化できる商品を作っている農家さんは産地直送通販サイトと相性がいいかもしれません。
また、父曰く、田舎によくある、無人の販売所や、生産者が自動販売機で売っている野菜は獲ってすぐ販売していているので新鮮で、郵送費もかかってないので卸売り市場よりも安いそうです。