食堂のDX体験記

【2022年11月】まだ需要ある?食堂でテイクアウトメニューのウェブ予約システムを導入してみました。

食堂のDX体験記

親の食堂のDX体験記。小さな食堂ではありますが、例に違わずコロナの影響は大きく、コロナ禍での売り上げ獲得のため、テイクアウトメニューを販売しました。現在は電話での予約方法しかないので、テイクアウトをウェブで受け付けて注文が増えるのかどうか試してみました。

小さな食堂でもコロナの影響は大きく、緊急事態宣言配下においては、営業しても一人もお客様が来ないがない日や、常連のお客様が数名の日が続いていました。そんな中テレビでは、テイクアウトメニューで売り上げを作っている飲食店のニュースも多く、少しの足しになればと親の食堂でもテイクアウトメニューをスタートしました。

テイクアウトメニューを作った当初は、常連のお客様が使ってくれるのかなと思っていましたが、(数は多くはないですが)意外にもこれまでとは違った層のお客様にも利用いただける集客ツールになりました。

テイクアウトの予約に関しても、前回の記事の席の予約と同様、現状では電話での受付のみなので、注文をウェブで受け付けることで利用者が増えるのかどうか試してみたいと思います。
(※まだ始めたばかりなので、数か月後に増えたかどうか検証します。)

テイクアウトのウェブ予約を始める方法は、食べログなどのグルメサイトやUberといったプラットフォームを利用する方法や、お店独自のテイクアウト予約ページを作成する方法があります。

テイクアウト予約システムについても、席の予約システム同様に、初期費用や月額の固定費がかからないサービスと、完全無料で予約ページを作成できるサービスに限定して紹介したいと思います。

成果報酬型のテイクアウト予約システムについて

テイクアウトの予約システムでは、注文時の事前決済の仕組みを持っているシステムが多く、事前決済はクレジットカードを利用するため、予約システムの販売手数料にプラスして、カード決済手数料がかかってきます。(ウーバーイーツは決済手数料込みの料金)

尚、テイクアウトの予約システムを調べてみると、コロナ禍にたくさんのサービスが生まれましたが、なぜか終了しているサービスも多くありました。

サービス名手数料
食べログテイクアウトサービス利用料0円 
販売手数料9%+カード決済手数料
ウーバーイーツテイクアウトサービス利用料0円 
販売手数料12%
テイクイーツ初期費用・月額費用0円
サービス手数料8%+カード決済手数料

お店側からすると、テイクアウト予約を受け付けると、1名で単品購入のお客様が増えると考えると、その場合薄利なモデルがさらに薄利になると考えると、あまり魅力的ではなさそうですね。

ちなみにPayPayピックアップ、トレタテイクアウトはすでに終了、楽天グルナビテイクアウトは2022年7月24日に終了、LINEポケオは休止中と、いくもテイクアト予約システムのサービスが終了しています。利用者が少ないのかな?

無料でテイクアウト予約ページを作成できるサービスについて

独自のテイクアウト予約ページを無料で作れるサービスも複数ありました。席の予約システムの延長線上のようなページ作成サービスが多い中、「おもちかえり.com」というサービスはテイクアウト予約専用に作りこまれていて、注文→承認→受け渡し準備完了→受け渡し完了といった進捗管理まで出来ます。

また、親の食堂のように夫婦二人で切り盛りしているお店では体調不良による急なお休みや、予想外の混雑でテイクアウト商品が欠品する可能性もあるため、当日予約は受け付けられませんが、おもちかえり.comでは、「承認制の予約受付 かつ 当日の予約不可」といった設定も可能なので安心して予約の受付が出来ます。親の食堂のテイクアウト予約システムはおもちかえり.comで作成しました。

サービス名感想
おもちかえり.comテイクアウト予約専用に作りこまれたサービスです。
注文から受け渡し完了までの進捗も管理できます。
とても簡単に専用ページが作れて、
ユーザ画面も見やすくて使いやすいです。
RESERVA for テイクアウト予約システムのRESERVAのテイクアウト版です。
ユーザー画面が非常にシンプルでわかりやすく
使いやすいです。
メニューの選択画面がテキストベースなので、
料理の見た目で惹けないのがもったいない。
DELI-HOLIC簡単にテイクアウト予約ページが作成できます。
デリバリー向けのシステムや、
お店独自のポイントをつけれる
システムも内包されていてとても高機能です。
Diny to-go簡単にページを作成できますが、
管理画面がスマホ向けに作られているため
管理がしづらいのが難点。

まとめ

親の食堂のように薄利のビジネスモデルだと、利益に対する予約システムの手数料の割合は小さくありません。来店してもらえれば、お店側の努力でアップセルやリピーターになってもらえるチャンスを増やせますが、テイクアウトはそのチャンスが少ないので、コロナが収まってお客さんが来店してもらえるようになれば、テイクアウトの層は無理に獲りに行かなくてもいいのかなともおもいました。